元タツノコプロ・九里一平の歴史がわかる1冊が刊行、新作マンガもWebで公開

九里一平のイラストや未発表作品集、自伝などをまとめた「九里一平 PAST & FUTURE」が9月中旬に刊行される。これは九里のアニメーター活動55周年を記念したもの。

九里は1959年にマンガ家としてデビュー、「マッハ三四郎」「弾丸児」などの作品を発表し、特撮作品「海底人8823」「アラーの使者」のコミカライズも担当。その後、吉田竜夫らとタツノコプロを設立した九里は、「タイムボカン」シリーズや「科学忍者隊ガッチャマン」「ハクション大魔王」ほか多くのアニメでプロデューサー、キャラクターデザイン、監督などを務めた。

その九里に1年にわたる取材を敢行し、アトリエで発掘作業を行った末に完成したという「九里一平 PAST & FUTURE」では、新作マンガのイメージイラスト、「アラーの使者」のリブート版などの未発表イラスト、「とんでも戦士ムテキング」や「黄金戦士ゴールドライタン」のラフスケッチ、「ヤッターマン」に登場するドロンジョなどの美女イラスト新作、過去作品の解説などを収録した。

本書の特設サイトでは、新作マンガ「暗闇同心 鍔鳴剣屍郎 怨霊狩り」を無料公開。現在第1話が読めるほか、今後も毎週更新予定だ。また帯には大のタツノコプロ作品のファンとして知られるザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトが推薦コメントを寄せている。

※記事初出時、本文の人名に誤字がありました。お詫びして訂正いたします。

(2016/8/14 23:24)