和田琢磨「もっともっと僕らの『ダイヤのA』を盛り上げる」、舞台は明日開幕

寺嶋裕二「ダイヤのA」を原作とする舞台「ダイヤのA The LIVE III」が、明日8月19日から9月4日まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演される。本日8月18日の公開ゲネプロ前に囲み取材が行われ、青道高校野球部から沢村栄純役の小澤廉、降谷暁役の廣瀬智紀、御幸一也役の和田琢磨、また青道のライバル・薬師高校から轟雷市役の輝山立、真田俊平役の上田堪大が会見に応じた。

小澤は「ライバルの雷市との対決がとても楽しみ。乱打戦となる試合で、目が離せないような熱い展開になると思います」と輝山を見つめてにっこり。「ダイヤのA」の舞台も3作目となり、先輩の貫禄を見せつけた。

また廣瀬が「『ダイヤのA The LIVE』のグラウンドを背負えるようなカンパニーになるよう、小澤廉を中心に活動して……」と挨拶中、「活動」という言葉がツボに入ったのか和田が「活動(笑)、部活動みたい……あ、まあ部活動か(笑)」と茶々を入れ、場を和ませる一幕も。廣瀬は「言うなれば部活動みたいなものだから(笑)」と言いつつ、「一生懸命、舞台上で表現したい」と意気込んだ。

和田は「今までは黒士館の財前、明川の楊舜臣と、青道チーム対向こうのエースという状況でした」と過去2作を振り返る。「今回から、チーム対チームの表現が多く描かれています。一球一球の緊迫感だとか、団体戦の迫力だとか、そういうものを表現して、もっともっと僕らの『ダイヤのA』の世界を盛り上げていければ」と熱弁した。

「ダイヤのA The LIVE III」は、トリッキーな打順と強力打線で名門・市大三高をねじ伏せ、青道の前に立ちはだかる薬師高校との試合を軸に物語が展開される。薬師のスラッガー・雷市役の輝山と、エース・真田役の上田は、舞台「ダイヤのA」カンパニーに初参加。輝山は「IとIIとこれまで『ダイヤのA The LIVE』を築き上げてきた方々と、一緒にやっていける。いろんなことを教えてもらいながら、でも自分たちはライバルという立場なので切磋琢磨していける関係を築いていけるように今日まで稽古してきました」と思いを明かす。上田も「薬師は珍しい雰囲気のチームなので、その薬師らしさを出せたら」と、雷市の父・轟監督率いる薬師高校について語った。

また小澤は青道高校メンバーの雰囲気について「仲良しというか和気藹々。僕は参加してないんですけど、みんなで野球をやったりとか……うらやましい」とこぼす。廣瀬がすかさず「来られなかっただけじゃん」と無口な降谷のようにポツリと呟くと、小澤も「(野球には)行けなかったんですけど(笑)、カンパニー全体で何かを楽しめるのは仲のいい証拠だなと。行けなかったけど、良かったと思いました」と笑った。そして小澤は司会のように「どうですか?青道高校の空気は。和田くん」と和田に話題を持っていく。「俺?(笑)」と言いつつも和田は「野球というスポーツを題材にしているだけあって、野球の技術に関してはチーム関係なしに、青道のメンバーが薬師の方に教えてあげたり。そういう空気感があったので、全体としての1つの方向性というか、野球を武器にした結束力が生まれたんじゃないかと思っています」とサラリ。廣瀬は「完璧だ……」と再び降谷のようなコメントを披露したが、小澤は「完璧ですね、ありがとうございます。それに対して薬師高校はどうでしょうか?」と司会者役を崩さない。

輝山は「薬師高校はライバルという立ち位置で、本当に緊張していたんですけど、顔合わせの日にご飯に一緒に行って。そのときから『野球のこと、わかんないことがあったらどんどん聞いていいよ』と青道メンバーの方々が言ってくださったので、気兼ねなく先輩たちを頼ることができました。何も怖いことはなく、楽しく教えていただけました」とカンパニーの雰囲気の良さを伺わせた。

最後の挨拶で和田は「青道はピッチャーが4人いるんですが、4人全員が登板するという、今までにない試合展開になっています。雷市の、いろんなピッチャーとの対戦の仕方、気持ちの持ち方が各場面によって違うんです。青道のピッチャー対薬師の強打者の打席が見どころのひとつです」と注目ポイントを語った。

「ダイヤのA The LIVE III」は昨年上演された「ダイヤのA The LIVE」、3月に上演された「ダイヤのA The LIVE II」の続編。青道高校野球部おなじみの円陣から物語が始まり、原作マンガの単行本11巻から15巻までに描かれた薬師高校との地方予選準々決勝が上演される。スクリーンが舞台上段に1面、下段に3面用意され、マウンド、ブルペン、バッターサークル、ロッカールームと変幻自在に場面を投影。観客は各選手のヒッティングマーチに合わせた声援に参加したり、客席を試合会場のスタンド席に見立てた演出を楽しんだりと、野球を観戦しているかのように思える工夫がなされている。

「ダイヤのA The LIVE III」

期間:2016年8月19日(金)~9月4日(日)
会場:東京・Zeppブルーシアター六本木

スタッフ

原作:寺嶋裕二(講談社「週刊少年マガジン」)
脚本・演出:浅沼晋太郎

キャスト

沢村栄純:小澤廉
降谷暁:廣瀬智紀
御幸一也:和田琢磨

轟雷市:輝山立
真田俊平:上田堪大

小湊春市:深澤大河
倉持洋一:葉山昴
小湊亮介:椎名鯛造 
伊佐敷純:高橋良輔
結城哲也:上田悠介
増子透:水沼天孝 
丹波光一郎:NAO-G
滝川クリス優:汐崎アイル

宮内啓介:中島大地
川上憲史:青峰佑樹
前園健太:澤田拓郎 
金丸信二:校條拳太朗

片岡鉄心:加藤靖久
高島礼:遠藤沙季
太田部長:藤田慶輔

吉川春乃:遠藤ゆりか
藤原貴子:加島碧
梅本幸子:志藤彩那 
夏川唯:陽向あゆみ
峰富士夫:島岡亮丞
大和田秋子:三枝奈都紀

三島優太:永田彬
秋葉一真:大曽根敬大
真中要:一内侑
大前隆広:真山勇樹

轟雷蔵:萩野崇

映像出演:章平

アンサンブル:秋山皓郎、網代将悟、石毛元貴、佐藤ケンタロー、佐藤和斗、濱屋博嗣、陽田翔大、森山遼、結城駿

(c)寺嶋裕二・講談社:「タ?イヤのA」The LIVEIII製作委員会

(2016/8/18 23:53)

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