映画「デスノート」撮影現場に密着、戸田恵梨香「原点に帰るような気持ち」

大場つぐみ、小畑健監修による実写映画「デスノート Light up the NEW world」の撮影が東京・テレコムセンタービルで行われた。コミックナタリーでは撮影現場の様子をレポートする。

映画「アイアムアヒーロー」の佐藤信介がメガホンを取った本作は、藤原竜也がキラこと夜神月を、松山ケンイチが世界的探偵Lを演じたシリーズの続編。2人の死から10年後の世界を舞台に、6冊のデスノートを巡る物語が展開される。

約300人のエキストラを使用した撮影には、Lの遺伝子から生まれた“正統な後継者”竜崎役の池松壮亮、キラを崇拝するサイバーテロリスト・紫苑優輝役の菅田将暉、そして前シリーズに引き続き弥海砂(あまねみさ)を演じる戸田恵梨香が集結。大掛かりなシーンということもあり、現場には緊張感が漂う。

5層吹き抜けのアトリウムでは、戸田が池松や菅田と対峙する場面を撮影。通行人に扮したエキストラの歩く速度や方向をスタッフが微調整しながらテイクを重ねていく。またカメラのセッティング中には、池松と菅田が談笑する姿も見られ、現場を楽しんでいる様子だった。

灰色のロングコートを着て撮影に臨んだ戸田は、池松と菅田の衣装に対して「10年前の『デスノート』では月は真っ黒の衣裳、Lが真っ白の衣裳を着ていて、それで“正義”と“悪”を表現していたと思うんですけど、今回はそれが逆になっていたから、こう来たか!?という驚きがありましたね」とコメント。また物語について「10年前の作品で月とLも亡くなっているし、当時も10年後の物語を作ることはないだろうと思っていたので本当に驚きました。だけど、新たな物語を聞いて、なるほどなと感じました。確かに10年経ったいま、『デスノート』を通してまた改めて伝えられるメッセージがあるのかもしれないなと思いましたね」と感想を述べる。

佐藤監督との役作りに関して戸田は「10年前の海砂からどんな変化を遂げさせるのか?ということと、月に対しての想いや恐怖といった心情の部分をセッションさせていただきました。特に今回の作品は感情の線がすごく複雑なので、その複雑な部分をちゃんと確認する作業が多かったと思います」と振り返る。続けて「今回の参加は恐怖の方が強かったです。スクリーンデビューさせていただいた作品なので、思い入れは強くて。プロデューサーのおふたりにも相当お世話になりましたし、原点に帰るような気持ちでした。ですので、言葉にすると『かけがえのない作品』ということになりますが、そのような言葉では表現できない、胸がキュンとなるような作品です」と同シリーズに対する思いを明かした。

「デスノート Light up the NEW world」は10月29日より全国ロードショー。

(c)大場つぐみ・小畑健/集英社 (c)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS

(2016/8/22 07:00)

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