神木隆之介が全力疾走!「3月のライオン」大盤解説シーンの撮影に密着

羽海野チカ原作による実写映画「3月のライオン」の撮影が、東京都内のホテルにて行われた。コミックナタリーでは撮影現場の様子をレポートする。

この日は獅子王戦挑戦手合の大盤解説シーンが撮影された。広間の壇上に設置された大きな将棋盤の前には、桐山零役の神木、現役最年長棋士・柳原朔太郎役の斉木しげるの姿が。そのほか後藤正宗役の伊藤英明らキャストたち、佐々木蔵之介演じる島田の地元・山形から会場にやってきた応援団として集められたエキストラなど総勢200人以上が集結した。

神木と斉木は、指導担当のプロ棋士とともに盤上の駒を動かしながら流れを確認。そしてカメラが回ると、神木は斉木の解説に合わせて真剣な面持ちで駒を置いていく。また観客たちが島田の負けを感じ始め、桐山が「ちょっと待ってください! まだ終わってません!」と叫んだあとに会場を出て行くシーンでは、神木は狭い通路を全力疾走。大友から演技指導が飛ぶと、神木の「はい!」という元気な声が響いた。

プロデューサーの谷島正之は「この原作を映画化したいと思ったのは、原作のコミック巻が発売された2010年の春」と述べ、「原作は主人公の将来を早く見たいと思わせるストーリーだった。桐山零の激しく優しく突き進む物語は人間の未来だと思ったんです」と続ける。さらに谷島は「主役クラスの俳優がずらっと並んだところが、この作品のミラクルなところですね。しかも今まで演じたことのない役に全員が挑戦している。贅沢です」と自信を覗かせ、「神木くんと佐々木蔵之介さんは原作ファンが熱望していたキャスティング。私たち独自の考えとファンの意向が奇跡的にマッチングしましたよ。後藤役の伊藤英明さんはほとんど主役しかやらないけど、すごく楽しんでやってくれています。彼はもともとチェスの名手だから素養があって、圧倒的な後藤像を作ってくれた。宗谷役は演技派のリアルさ、重さがある加瀬亮さんならあの難しい役を実写世界に根付かせることができると思った」と、それぞれを起用した経緯を明かした。

「3月のライオン」は、中学生という異例の若さで将棋のプロ棋士としてデビューし、東京の下町に1人で暮らす17歳の桐山零を主人公にした物語。深い孤独を抱える彼が、あかり・ひなた・モモの川本3姉妹と過ごす時間や、さまざまな棋士との対戦を経て、人として、棋士として成長していく姿が描かれている。映画は前後編2部作で公開。前編は2017年3月18日、後編は4月22日より全国にてロードショー。

(c)2017 映画「3月のライオン」製作委員会

(2016/11/17 12:00)

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