「不能犯」松坂桃李主演で映画化!殺しを請け負う謎の男描くサスペンス

宮月新原作による神崎裕也「不能犯」の実写映画化が決定した。

「不能犯」は依頼人の歪んだ思いに応え、次々と人を殺めていく黒スーツの男・宇相吹正(うそぶきただし)が主人公のサスペンス。数々の変死事件現場に現れるものの、誰もその犯行を証明することができない不能犯である宇相吹が暗躍する様子を描いていく。同作はグランドジャンプ(集英社)にて連載されており、単行本最新5巻が11月18日に刊行される。

宇相吹正役は松坂桃李が担当。監督は「ある優しき殺人者の記録」「貞子vs伽椰子」の白石晃士が務める。以前から神崎の「ウロボロス―警察ヲ裁クハ我ニアリ―」の読者であったという松坂は「ダークヒーローは初めてなので、未知数なぶん、ワクワクしています」「原作『不能犯』の魅力を引き継ぎつつ、いい意味でもうひとつの『不能犯』としてお送りできたらと思っています」と抱負を語った。映画は2018年に公開される。

宮月新コメント

実写映画化、とても興奮しています。松坂桃李さんの演じる妖艶な宇相吹正、今から本当に楽しみです!

神崎裕也コメント

不能犯実写化すごく嬉しいです!実写の宇相吹がどんな思い込みを仕掛けてくれるのか僕も楽しみで今からザワァッとしてます!

松坂桃李コメント

『不能犯』の作画の神崎先生の『ウロボロス―警察ヲ裁クハ我ニアリ―』も読んでいて、好きなタッチ、テイストで、もともと気になっていた原作でしたので、今回主人公・宇相吹を演じることになり、とても嬉しかったです。
この作品は、現代版『笑ゥせぇるすまん』のような世界観で、宇相吹という役は、完全な悪者ということではなく、人の欲望や欲求を叶えたりはするけれど、そこに対して何かを問いかけていく。欲望を満たすことで、その人間にとって本当にそれでいいのかという救いも差し伸べていたりもします。えぐい描写もありますが、原作の良さを残しつつ、よりスタイリッシュで、かつリアリティを追求し、エンターテイメント性を打ち出した作品になっていると思います。
宇相吹は、年齢不詳で謎が多く、不気味さがあるが、世の中に対して疑問を持っていて、どこか共感を得るような人物です。僕自身、ヒーローも悪役も演じたことはありますが、その両方の要素を持った宇相吹のようなダークヒーローは初めてなので、未知数なぶん、ワクワクしています。
原作『不能犯』の魅力を引き継ぎつつ、いい意味でもうひとつの『不能犯』としてお送りできたらと思っています。是非楽しみにしていてください。

白石晃士コメント

原作漫画の持つ邪悪で悪魔的な魅力を実写映画の魔力に置き換えてドス黒く輝かせつつ、実は物語の中心にある希望への信頼を、娯楽映画として結実させようと奮闘しています。また主人公である宇相吹正のサディスティックでセクシーなたたずまいを楽しんでもらえるような作品を目指しています。
松坂さんはそれはもう大変な好青年です。しかし、ひとたび宇相吹を演じればその目つきや発語や仕草にゾッとし、何とも底知れない領域を持っている人なのだと感じさせます。きっと、松坂さんの演じる宇相吹に魅了されウットリする人々が続出することでしょう。

(c)宮月新・神崎裕也/集英社・2018「不能犯」製作委員会

(2016/10/31 07:00)

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