「響け!ユーフォニアム」公開に黒沢ともよが涙「なんかわからないけど今、幸せ」

劇場アニメ「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」の舞台挨拶が、本日4月20日に東京・新宿ピカデリーで開催された。

本日の舞台挨拶には黄前久美子役の黒沢ともよ、加藤葉月役の朝井彩加、川島緑輝役の豊田萌絵、高坂麗奈役の安済知佳、塚本秀一役の石谷春貴、久石奏役の雨宮天、中川夏紀役の藤村鼓乃美、吉川優子役の山岡ゆり、石原立也監督が登壇。黒沢は公開を迎え「一番最初にTVシリーズが始まったときは、1クールで終わると聞いて参加したんです。映画になって2年生になった久美子たちの姿を見て、嘘みたいだなと思いました」と感慨深げに語る。TVシリーズの第1期が放送されたのは2015年。司会に「黒沢さん自身も大人になられて」と声をかけられると、「ありがとうございますう……!」と恥ずかしそうに返した。

また曲者揃いの新1年生について、1年生役のキャストとして本日の舞台挨拶に唯一参加した雨宮は「大変申し訳ございません(笑)。でも1年生の個性が強いから、先輩方が本当にいい人たちだということがすごくわかりました」とコメント。雨宮は奏に対し「悪い子じゃないんですよ」と説明すると、黒沢も「好きだよ」とフォローする。雨宮が「私が言われたみたいで照れちゃいます」と返すと、黒沢は「天ちゃんのことも好きだよ」とストレートに告白し、雨宮をさらに照れさせた。

またイベントでは司会から、3年生になった久美子たちが見てみたいとリクエストされる一幕も。原作小説では久美子が新部長を託されるため、黒沢は「副部長は誰になるかですね」と疑問を浮かべる。石原監督が「原作では描かれています」と言うと、横でニヤリと会釈する秀一役の石谷。安済が「え! 嘘でしょ!?」と声を上げると、石谷が「麗奈よりマシだろ!」と言い返す。ほかのキャストたちは「ケンカしないで!」「落ち着いて」となだめ、会場は笑いに包まれた。

最後に石原監督は「僕は平成が始まるちょっと前からアニメーションの仕事を始めて、『響け!ユーフォニアム』が平成最後の仕事になるんです。だから一生忘れられない作品になりました」と述べ、「あ、そういえば令和と麗奈って似てないですか? 元号が発表された瞬間にそう思ったんですよね。そういう意味でも思い出深い作品になっています」と場を和ませる。順にキャストたちが挨拶し、最後の黒沢は涙が流れそうになるのを我慢しながら「なんかわからないけど今、幸せです」と言葉をしぼり出す。「今回から初めて入ってくれるキャストのみんなも『ユーフォ』が好きで来てくれて。アニメーションってすごくすごくたくさんの人に支えられてできていて、本当に愛がないとこんなにきれいなフィルムってできないなと思いました。アニメって変わらないことが大きな支えになってたり、素敵なことだったりもするんですけど、変わっていく素敵さも伝えられるアニメーションだなと『響け!ユーフォニアム』を見て思います。3年生になって、もっともっともっと変わった久美子たちも見られたらと思いますので、これからも応援よろしくお願いします。……もう、なんで泣いちゃったんだろー!」と困ったように笑う。周りのキャストたちはそんな黒沢を温かい目で見つめながら、この後に控えているフォトセッションのため「ほら、メイクさん来てくれたから!」「きれいきれいしてもらいな!」と涙を流した黒沢に優しく声をかけた。

「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」

2019年4月19日(金)公開

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」)
監督:石原立也
脚本:花田十輝
キャラクターデザイン:池田晶子
音楽:松田彬人
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:京都アニメーション
製作:『響け!』製作委員会
配給:松竹

キャスト

黄前久美子:黒沢ともよ
加藤葉月:朝井彩加
川島緑輝:豊田萌絵
高坂麗奈:安済知佳
塚本秀一:石谷春貴
中川夏紀:藤村鼓乃美
吉川優子:山岡ゆり
後藤卓也:津田健次郎
長瀬梨子:小堀幸
久石奏:雨宮天
鈴木美玲:七瀬彩夏
鈴木さつき:久野美咲
月永求:土屋神葉
田中あすか:寿美菜子
滝昇:櫻井孝宏

(c)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

(2019/4/20 18:36)