映画「空母いぶき」初日にかわぐちかいじから手紙、西島秀俊「感無量です」

かわぐちかいじ原作による実写映画「空母いぶき」の初日舞台挨拶が、本日5月24日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で開催された。

イベントには秋津竜太役の西島秀俊、新波歳也役の佐々木蔵之介、本多裕子役の本田翼、迫水洋平役の市原隼人、森山しおり役の深川麻衣、湧井継治役の藤竜也、若松節朗監督が登壇。西島は「この傑作のマンガを実写化するということで、スタッフ、キャストが毎日毎日魂を込めて撮影をしました。ようやく初日を迎えることができ、本当にうれしく思っております」と充実感あふれる表情を見せ、佐々木は「初日ってやっぱりドキドキするので、このように温かい拍手で迎えていただけると本当に報われたなと思います」と心境を吐露する。

西島と佐々木の2人について、藤は「おふたりとも準備万端で、初日のワンカットめから、すでに撮影始まって1カ月ぐらい経っているような、密度の高さや緊張感が完璧でしたね」と賞賛。それを受け、西島は「本当にたくさんの自衛官の方々にお話を聞くことができたので、事前準備はたくさんさせていただきました。この場を借りて感謝を申し上げたいと思います」と思いを口にした。

映画のオリジナルキャラクターを演じた本田は「映画がより見やすくなったなと思ってもらえたら幸せ」と、市原は「(劇中で)それぞれが勇姿を見せている。ぜひそれを感じて胸に残していただけたら」とコメント。深川は中井貴一との共演について「大先輩なのですごく緊張していたのですが、カメラが回るたびに中井さんからアドリブが飛び出してすごく朗らかな空気感で撮影ができた」と話す。

またイベント中盤には、原作のかわぐちから「『空母いぶき』を実写映画としてなんとしても完成させるという制作陣の意思は、自衛隊を国防という本来の任務で日本で初めて描くんだという強い思いだったと想像します。映像にみなぎる緊迫感は国防という重要な問題を正面から描いている迫力です。原作者としてその映像に接することができ、これ以上の本望はありません。制作に関わったスタッフの皆様、俳優の皆様、本当にご苦労様でした。そしてありがとうございました」という労いの手紙が届く。これに、西島は「感激しました。かわぐち先生の原作はスケールがとにかく大きく、テーマも深いので実写化が難しいと言われていたんです。この映画が完成して、先生に素晴らしいお手紙をいただけて、皆さんに作品を観ていただけて。感無量です」としみじみ語った。

最後に佐々木は「この映画を参加する時に少し怖いなと思いましたが、初日を迎えられてお客様を前にした今、この船に乗ってよかったなと感謝していますし、誇りに思っております」と挨拶。西島は「平和の大切さ、かけがえのなさを改めて感じていただけたらうれしいです」と述べ、イベントは幕を閉じた。

「空母いぶき」は、近未来の日本を舞台に、専守防衛の自衛隊が初めて航空母艦を持った世界を描く軍事ドラマ。全国の劇場で上映中だ。

(c)かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ

(2019/5/24 21:13)

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