花村えい子の軌跡辿る「漫画家本」に里中満智子ら寄稿、楳図かずおインタビューも

マンガ家とマンガを徹底解剖する「漫画家本」シリーズの新刊「漫画家本スペシャル 花村えい子本」が、本日7月21日に発売された。

少女マンガの黎明期から中心作家の1人として活躍した花村。昨年12月に死去した彼女の軌跡を辿る「花村えい子本」には、色彩豊かに表現された少女や妖艶な大人の女性など、花村が描いた多数のカラーイラストが収められた。また単行本未収録の短編作品に加え、作品リスト、関連資料の数々も収録。さらに作者と交流のあった里中満智子、さいとう・たかを、ちばてつや、わたなべまさこによる寄稿、楳図かずおによるインタビューも掲載され、1980年にプレイコミック(秋田書店)にて発表された「雪の花」が再録されている。そのほかにもマンガ研究者らによる各時代の作品についての論考、花村の人物像を知る関係者による証言など、盛りだくさんの1冊となっている。

(2021/7/21 18:40)

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