永井豪、自らも出演した映画キューティーハニーを絶賛「原作者冥利に尽きる」

永井豪「キューティーハニー」を原作とする実写映画「CUTIE HONEY -TEARS-」の完成披露上映会が、本日9月15日に東京・新宿バルト9にて開催された。イベントには原作者の永井のほか、如月瞳役の西内まりや、早見青児役の三浦貴大、ジル役の石田ニコル、木村龍太役の永瀬匡、清瀬由紀子役の今井れん、如月博士役の岩城滉一が登壇した。

イベントは上映前に、スペシャルステージと舞台挨拶の2部構成にて行われた。キューティーハニーをイメージしたという衣装でステージに登場した西内は「いい意味で皆さまの期待を裏切った、スタイリッシュで新しいキューティーハニーが誕生しました」と挨拶。続けて「キューティーハニーといったらやっぱりお色気なんですが、今回は今までのイメージをくつがえすようなお色気を封印した新バージョンになりました。だからこそ伝えられるメッセージを感じていただけたら」と映画の見どころを語った。

また女性キャストの多かった現場について聞かれた三浦は「女の人に囲まれるっていうのはいい仕事だなと思います。ひたすらに楽しませてもらいました」と述べ、会場の笑いを誘う。女性キャストのファンに向け「すいません、得しちゃって」と謝罪する一方で、「西内さんと石田さんもまっすぐな役者さんで、共演した自分も役者としていい経験ができました」と真面目なコメントをすると、西内は「何を言ってるんだか」と照れた様子を見せる。

劇中で壮絶なアクションシーンを繰り広げる西内と石田。石田は「息が合ってないとできないので、撮る前に端っこのほうで2人で練習して。(攻撃が)顔のギリギリのところを通るので最初はヒヤヒヤしてたんですけど」と述懐。すると西内が「当たっちゃったんですよ!」と申し訳なさそうに明かし、「カットがかかった瞬間に『ごめんなさい!!』って」と撮影時の苦労を振り返った。

中盤には、キューティーハニーのTシャツを着た永井が壇上へ。永井は「僕の思い入れがたくさん入ったキューティーハニーが、新たな発展形の映画になるということでしたが、大変素晴らしかった」と満足気に語る。そして「今までのイメージとは違うんですが、ハリウッド映画を観ているつもりで楽しむことができた。世界観もハニーのキャラも大きく違うけどハニーらしさは押さえていて、こんなにいい映画を作っていただいて原作者冥利に尽きます」と絶賛した。

続いて行われたスクリーンの前での舞台挨拶では、西内が「皆さまの顔を見てついに公開なんだと実感しています。原作ファンの人にどう思っていただけるのか、そしてこれまでのイメージとは一新したスタイリッシュバージョンなのでドキドキしています」と緊張を露わに。また自身が初めて今作を観たときの感想を「半年ぐらい前にCGがない状態で観たときはまだブルーバックだったので、さすがに入り込めなくて『懐かしいな』とか『あ、この演技ちょっとな』と思ったんです。でも完璧なCGが付いたのを観て、私ではなく、ちゃんとハニーとして観ることができてうれしかった」と語る。

如月瞳を生み出す如月博士を演じた岩城は、司会に「西内みたいな娘がいたらどうか」と聞かれると「いいよね。撮影したのが全部ブルーバックで何もないところで、まりやちゃんしかいなかったのでずっと観てました」と場を盛り上げる。またここで岩城のコメントを受けて話し出した西内が、勢い余って映画のネタバレをしてしまうという一幕も。「だめだ! どうしよう!! 言っちゃった! やだ!」と焦りながら、「言っちゃったじゃねえよ!」と周りからの突っ込みを受けた。

またここで再び永井が登場し、西内のハニーについて「魅力溢れるハニーで、ずっと観ていたくなりました」と観客の期待を煽る。さらに映画のどこかに永井が出演していることも明らかにされ、会場を驚かせた。

最後に見どころについてコメントを求められた西内は、「私に聞いて大丈夫ですか?」とネタバレを心配しながらも、「選択肢を迫られたときに、最終的には自分の心を信じて決めるべきだってこの映画を観て思いました。そして(それは)、私自身が皆さんに伝えたいメッセージでもあります。ハニーがクライマックスへ向けてどう決断するのかっていうのを観て、観終わった後に勇気をもらったり、皆さんの憧れのヒーローになれればいいなと思います」と、イベントを締めくくった。

映画「CUTIE HONEY -TEARS-」は10月1日に公開。異常気象や未知のウィルスにより人口が激減し、人々が富裕層と貧困層に分断された近未来を舞台に、アンドロイド・キューティーハニーの活躍を描く。

(c)2016「CUTIE HONEY -TEARS-」製作委員会

(2016/9/15 22:30)

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