ドラマ「逃げ恥」新垣結衣、“小賢しい”みくりを「やるからには愛されたい」

海野つなみ原作によるテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の出演者舞台挨拶および第1話の試写会が、本日10月4日に都内にて行われた。イベントには森山みくり役の新垣結衣、津崎平匡役の星野源、風見涼太役の大谷亮平、土屋百合役の石田ゆり子、ドラマ「重版出来!」などでも脚本を担当した野木亜紀子が登壇した。

新垣は「昨日ひと足早く完成した1話を観たんですが、とても楽しかったです」とコメント。星野も「10カ月くらい前に出演のお話をいただきまして、その日に海野先生の原作を読んでからずっと楽しみにしてきました。1話を観たんですが本当に面白くて、早く皆さんに観ていただきたいと思っております」と期待を寄せる。また石田は「現場では『百合ちゃん、百合ちゃん』と、役名だから呼んでくださるんですけど、本名も同じ漢字で“百合子”と申しまして。なので子供の頃に戻ったような、とても幸せな気持ちで撮影しています」と笑顔を見せた。

役が決まったときを振り返り、新垣は「みくりの特徴として“小賢しい”という部分があるんですが(笑)、原作を読んでいるとそれが悪いようには感じられないというか。一生懸命ということが一番にあるんです。なのでやるからには愛されたいなという気持ちもあり。いろんなことを考えながら楽しみにしていました」と思いを口にする。

星野は「35歳という年齢が同じで、今まで誰とも付き合ったことがないという役のプロフィールを見て『きたな!』と。僕、そういう役が多いんです。すごく楽しみだし、(平匡は)ホントに真面目だしいい奴なんです。それゆえに周りとギャップが生まれてきてしまうというのを演じたいと思います」と、会場を笑わせながらも意気込みを語った。

2人の関係に波乱を起こすイケメンの風見役を演じる大谷は「原作のマンガを読んで、風見というキャラクターの結婚に対する考えとか、距離感が実際の僕と非常に似ているなと。あまり大きな声では言えないようなことなんですけど、ちょっと(結婚に対して)否定的な部分だったり、『結婚して何かいいことあるのかな』って、僕も日頃から探っていたことだった」と、役柄に共感を覚えたと話す。また「とにかく男性から見ても憧れるような、すごくスマートな奴なので、カッコよく、うまく演じたいなっていう1つの挑戦でもありました」と心境を明かした。

作品のテーマにもなっている「契約結婚」についてどう思うかと問われると、新垣は「いいと思います」と即答。「結婚の形とか、なぜ一緒にいるのかとかは2人の自由だと思うので。今いろんな形で一緒にいる方もいると思うので、こういう形もありかなと。そこからこの話としては愛が生まれるのか、生まれないのかというので話が展開していくので、撮影が楽しみです」と答えた。

星野はその言葉に力強くうなずき、撮影中も新垣とずっと一緒にいることを明かしながら、新垣の魅力を熱弁。照れる新垣が「もういいです!」と制止する中、「長い撮影なんですけど、なんのストレスもなくお芝居に集中できて。新垣さんの夫役をやらせてもらってよかったと思います」と感想を述べる。またドラマの見どころについて、星野は「みくりが妄想をよくするんですけど、そのシーンがテレビドラマならではの臨場感があって爆笑しました。ドラマにしかできない面白さがありますし、そこを観ていただきたいです」とアピールした。

「逃げるは恥だが役に立つ」は“就職としての結婚”をテーマに、雇用関係として契約結婚をしたみくりと平匡を描くラブコメディ。原作はKiss(講談社)にて連載中だ。ドラマはTBSの火曜ドラマ枠にて放送。初回は10月11日22時より、15分拡大で放送される。

ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」

キャスト

森山みくり:新垣結衣
津崎平匡:星野源

風見涼太:大谷亮平
日野秀司:藤井隆
田中安恵:真野恵里菜
梅原ナツキ:成田凌
堀内柚:山賀琴子

森山栃男:宇梶剛士
森山桜:富田靖子

沼田頼綱:古田新太

土屋百合:石田ゆり子

スタッフ

製作著作:TBS
原作:海野つなみ「逃げるは恥だが役に立つ」(講談社「Kiss」にて連載中)
脚本:野木亜紀子
プロデューサー:那須田淳、峠田浩、宮崎真佐子
演出:金子文紀、土井裕泰、石井康晴
主題歌:星野源「恋」(スピードスターレコーズ)

(2016/10/4 15:22)

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