映画「彼岸島」観客を“ハァハァ”させたほうが勝つ!白石隼也や鈴木亮平が全力

松本光司原作による実写映画「彼岸島 デラックス」の完成披露上映会が本日10月4日に東京・新宿ピカデリーにて行われ、白石隼也、鈴木亮平、桜井美南、遠藤雄弥、阿部翔平、栗原類、佐藤めぐみ、水崎綾女、高野人母美、柳ゆり菜の10名が登壇した。

ダブル主演の1人で、宮本明役を演じた白石は「(今作は)2年前に撮影していまして、ようやく公開が決まって皆さんに観てもらうことができて非常にうれしく思っています」と感慨深げに挨拶。もう1人の主演で明の兄・宮本篤を演じた鈴木は「渡辺武監督も公式で言っていることなので、言っても問題ないと思いますが」と前置きしつつ「とってもお金をかけたB級映画が完成しました」と発言し、観客の笑いを誘う。「観ていただければその意味がわかると思います。僕はこの映画を観て、テーマパークのアトラクションに乗っているような楽しみ方ができると思いました」と期待をあおった。

続けてキャストたちは役柄に応じて“人間チーム”と“吸血鬼チーム”に分かれてゲームを実施。原作マンガに頻出し、本作を特徴付ける「ハァハァ」という息づかいにちなみ、ゲームでは「彼岸島 デラックス」に関する質問に対してより多くの観客を「ハァハァ」させたチームが勝つルールが採用された。また観客の「ハァハァ」という息づかいの大きさを測る測定器も登場。司会から促され、鈴木は観客の手本となるよう「優しいハァハァ」「強いハァハァ」「寒いハァハァ」とバリエーション豊かに披露した。

最初の質問は「彼岸島に1つだけ持っていけるとしたら?」。人間チームの白石は「ハァハァ……メガネ……ハァハァ」となぜか自分がハァハァしながら答える。「非常に目が悪いんです。島に行ったときに、目が悪かったら戦えないから。視力をよくして……ハァハァ……メガネは必需品かなと思ってメガネにしました……ハァハァ」と息も絶え絶えに。対して吸血鬼チームの鈴木と遠藤は「悩みに悩んで実用的に考えました。ヘリ!」と彼岸島から脱出する気満々の回答を見せつける。

人間チームの「ハァハァ」を計測中、白石が脱衣し始めて観客に喜びの悲鳴を上げさせ、測定器を惑わす一幕も。また「『彼岸島 デラックス』のデラックスな見どころ」という最後の質問の計測時には鈴木がスーツのジャケットを脱ぎ、観客は大歓声で応えた。鈴木は「やられたらやり返す。まさに『彼岸島』の憎しみの連鎖ですよ!」と白石に言い放った。

イベントの締めくくりの挨拶で白石が「亮平さんもおっしゃっていましたが、こんなにお金をかけてB級映画を作ったことは近年ないのでは」と語ると、鈴木も「主演がオフィシャルでB級映画っていう映画もなかなかないよね」と笑う。これを受けて白石が「僕もB級映画って言っていいかわかんなかったけど……ヤバいかな?」と鈴木をチラ見するも、鈴木は「大丈夫」と安心させる。白石が続けて「こういう思いで作りましたとか、メッセージ性はないんですけど」と話すと、鈴木は「大丈夫!?」と慌ててみせ、観客は爆笑の渦に。白石は「大丈夫! 自信を持ってる! 痛快で娯楽性のあるエンターテイメント作品に仕上がっています」と笑顔を見せた。

そして鈴木は「ホラー映画でもあり、アクション映画でもあります。世の中にアクション映画って溢れてると思うんですけど、こんなにアクションしているアクション映画ってない」と見どころを明かす。さらに「ずっと隼也は戦ってて、撮影中明らかに隼也の顔が日に日にこけてきて、どう見ても彼岸島にいる人。今日この場を借りて、隼也に拍手を送りたいです」と“弟”を讃えた。「原作の『彼岸島』は、とても怖い感じで始まり、だんだん過剰になっていき、気が付いたら笑ってしまうという読み方もできます。この映画も、その“面白怖さ”を体現しているので、原作ファンも楽しんでいただければ。原作のあのシーンを、ごくごく真面目に実写化していますよ」と原作ファンにもアピールし、イベントは幕を閉じた。

「彼岸島」は、脱出不可能な絶海の孤島・彼岸島を舞台に、人間と吸血鬼の対決を描くサバイバルホラー。映画「彼岸島 デラックス」は10月15日より新宿ピカデリーほかにて公開される。

(c)2016「彼岸島」製作委員会

(2016/10/4 23:30)

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