生きた人間と人造人間が入り乱れるパリで巻き起こる愛憎を描く「想幻の都」

梶谷志乃がハルタ(KADOKAWA)に連載していた「想幻の都」の、単行本全2巻が同時発売された。

作品の舞台は21世紀末のフランス・パリ。移民の受け入れを禁止したことによる労働力低下に悩んだこの国では、人の死体を素体とした人造人間・ビオロイドが普及していた。生きた人間と一度死んで蘇った人間が入り乱れるパリは、「花の都」「芸術の都」に代わって「想幻の都」と呼ばれるようになる。物語はビオロイド工場で働くジルを語り役に、愛と悲しみが入り乱れる人間ドラマが描かれる。

(2016/10/16 23:00)