デスノートを使いそうなのは満場一致で東出昌大、「基本的に常軌を逸してる」

大場つぐみ、小畑健監修による実写映画「デスノート Light up the NEW world」のジャパンプレミアが、去る10月20日に東京・東京ドームシティホールにて行われた。

イベントには三島創役の東出昌大、竜崎役の池松壮亮、紫苑優輝役の菅田将暉、弥海砂役の戸田恵梨香、青井さくら役の川栄李奈、御厨賢一役の船越英一郎、佐藤信介監督が登壇。三島、竜崎、紫苑の三つ巴戦を描く本作について、東出は「衝撃作になっているので、楽しんでください」、池松は「派手なのは舞台挨拶だけではないということは、観ていただければわかると思います」、菅田は「日本でこんな大作が観られるんだと楽しんでいってもらえれば」と、それぞれ観客の期待を煽る。

原作の大ファンだったという東出は「(今回の映画は)ニアとメロの話をやるわけじゃないし、前作の映画のあとで何をやるんだろうと思っていたんです。(台本を読んで)原作と同じで、裏切りに次ぐ裏切り、事件に次ぐ事件なので『これをやる意味はあるな』と思って現場に入りました」と、撮影を回想。MCから自身の役の魅力を問われた東出は、「えー、あー」と口ごもる。続いて池松が同様の質問に「Lからたくさんのものを受け継いでいるけれども、Lを超えようとしているキャラクター」とコメントすると、戸田から「それ魅力じゃなくない? 説明じゃん」とツッコミが。菅田は「前の2人が不甲斐ない」としながらも、「そうですね……」と言葉に詰まり「10年前の『デスノート』って神話のような印象だった。今回は自分が演じていることもあって、リアリティがあり怖くて……」と本作の魅力を力強く語り出す。この発言に対し池松は「誰一人、質問に答えてない」と苦笑いした。

2006年公開の「DEATH NOTE」が初出演映画だった戸田は、「大きなスクリーンでエンドロールに自分の名前が出てくるのも初めてでしたし、自分の仕事に自覚を持った作品。大きくてかけがえのない存在です」と振り返る。また10年ぶりに海砂を演じることにはプレッシャーがあったと告白し、「(劇中の海砂が)アイドルから女優になっていたので、どこを取り戻してどこを捨てるのかっていうのが難しかったです」と述べた。

前シリーズと同様、月役で藤原竜也が出演する本作。佐藤は藤原との撮影を「10年ぶりの月のお芝居だったんですが一瞬で月に戻られて。神に会ったなというか、神を演出したなと思いました」と振り返った。

司会者から「デスノートを使いそうなのは誰?」と質問された東出、池松、菅田の3人は、全員が東出と回答。菅田はその理由について「基本的に常軌を逸してる」、池松は「菅田くんはこんな感じですけど、中に真っ当な心を持っていて。僕もそうで。東出さんはかわいらしいことに人に流されやすく、1番正義感を持っている。そういう人に限ってデスノートを持つと狂うっていうのが、どうやら『デスノート』のお話なので」とそれぞれ答える。この回答に東出は「まさしくその通りだと思う。池松くん、いいこと言った」と苦笑。さらに東出はデスノートを所有するのは絶対嫌だと語りながら、「デスノートの所有権をめぐる映画になっているので、そういうところを考えて、この3人の会話とかを観ていただけると、この映画のテーマに気付けるんじゃないかと思います」とアピールした。

「デスノート Light up the NEW world」は10月29日ロードショー。なお10月28日には日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」にて、映画「DEATH NOTE」「DEATH NOTE the Last name」の2部作に、「デスノート Light up the NEW world」へ繋がる新たなストーリーを加えて再構成した「デスノート 逆襲の天才」が放送される。

(c)大場つぐみ・小畑健/集英社 (c)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS

(2016/10/21 12:33)

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