新作「009」に3代目ジョーの井上和彦も出演!河本啓佑の「加速装置」を絶賛

石ノ森章太郎原作による3DCGアニメーション「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」第1章のワールドプレミアが、第29回東京国際映画祭の一環として本日11月1日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われた。会場には主人公の島村ジョー役の河本啓佑、対テロ特殊部隊ガーディアンズの中尉カタリーナ・カネッティ役の牧野由依、柿本広大監督、神山健治総監督が登壇した。

「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」では、009こと島村ジョーをはじめとするゼロゼロナンバーのサイボーグたちが、歴史を陰で操ってきた異能者集団ブレスドに立ち向かう完全オリジナルストーリーを展開。全3章で構成され、11月25日より各章2週間限定にて順次劇場上映される。

河本が第1章を鑑賞後の観客に「フル3DCGで駆け巡るゼロゼロナンバーたちはいかがだったでしょうか? 楽しんでもらえましたか?」と呼びかけると会場から大きな拍手が。柿本監督は「今回、初めて監督をさせていただきました。映画を楽しんでいただきありがとうございます」、神山総監督は「皆さんが新しい『009』を一番最初に観ていただいたお客さんになります。感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝を述べた。

そして会場には、1979年から1980年にかけて放送されたテレビシリーズで3代目の島村ジョー役を演じた井上和彦がサプライズで登場。「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」ではジョーたちの前に立ちはだかるエンペラー役として出演する。井上は「どんな役どころかと言えば……ラスボスです」と暴露し、笑いを誘った。

河本がジョー役に決まったときの思いを「『いいんですか僕で』と。井上さんをはじめ、歴史のある作品ですので……」と率直に明かすと、井上は「37年前、僕も同じ気持ちだった」と頷いてみせる。河本は井上の言葉に驚きつつ、「プレッシャーがすぐに押し寄せてきました。でもオーディションに受かったということは、ジョーとしていいところがあったんだろうと信じて」と重圧と向き合った様子を話す。「収録の前日はいつもほとんど寝れなかった。でもジョーを演じているときはそんな緊張感も取っ払って、全身全霊傾けて演じました」と真面目な面持ちで語った。

井上は河本が演じるジョーの感想を聞かれ、「カッコよかったですよ」と絶賛。「優しくもあり、頼もしくもあり、ここにジョーがいるなと思った」「(河本のセリフの)『加速装置』を聞いたときは震えましたね」と収録時を振り返る。先代ジョーからの言葉に、河本は恐縮しきりだった。

神山監督は本作について「正義の形にはどのようなものがあるのだろうとスタッフと模索した。そのように脚本を考えていく中で井上さんへのオファーという案が出てきました」と裏話を披露。そしてイベントの終盤、河本は「長い歴史のある作品に携われたことをうれしく思います。スタッフ、キャストともに『009』に携われる興奮、熱意を全部ぶつけた。過去作も原作も愛してもらえたらうれしい」と観客に呼びかけた。

(2016/11/1 23:21)

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