藤子Aや石ノ森が“漫画の神様”手塚治虫の人間らしい一面も描いた短編集

単行本「漫画家が見た手塚治虫 ~マンガに描かれた漫画の神様~」が、本日11月11日に発売された。

この本は、手塚を描いたマンガ作品を集めたアンソロジー。藤子不二雄(A)の「愛…しりそめし頃に…」より、手塚の関係を振り返る「神の人の近くに」や、石ノ森章太郎が週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)に寄稿した「風のように…」のほか、古谷三敏、永島慎二、里中満智子、みなもと太郎、村野守美が手塚と実際に会って描いた作品と、手塚による自伝マンガ「がちゃぼい一代記」が収録されている。「漫画の神様」と呼ばれる手塚がちょっとしたことで怒ったり、編集者から逃げたりといった人間らしい一面が見られる。

またさいとう・たかを、松本零士、水野英子、三浦みつる、堀田あきお、辻真先、手塚眞、二階堂黎人、松谷孝征が「わたしが見た手塚治虫」と題したコメントや描き下ろしイラストを寄せている。

なお単行本の発売を記念し、東京・書泉グランデ、書泉ブックタワー、芳林堂書店高田馬場店では、本日から12月18日まで「ブラック・ジャック」の複製原画を展示している。

「漫画家が見た手塚治虫 ~マンガに描かれた漫画の神様~」収録作品

藤子不二雄(A)「神の人の近くに」
古谷三敏 「原稿破り事件の真相」
古谷三敏 「大脱走!!」
永島慎二「ぼくの手塚治虫先生」
みなもと太郎「限りなく長い1時間…半?」
村野守美「手塚治虫は猛犬たちを手なづける」
里中満智子「わたしがひとりじめした手塚先生との三時間余!!」
石ノ森章太郎「風のように…」
手塚治虫「がちゃぼい一代記」

(2016/11/11 18:10)

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