鳩山郁子による軍鳩と少年のダークロマン「寝台鳩舎」帯には古屋兎丸

鳩山郁子による単行本「寝台鳩舎」が、太田出版より発売された。

本作は戦時下の空で機密を運ぶ任務を担っていた軍鳩(ぐんきゅう)と、少年・ダヴィーの心の交流を描いたダークロマン。両親と旅行中だったダヴィーは、寝台列車の中で奇妙な制服を着た満身創痍の少年たちと出会う。息も絶え絶えな彼らから、ダヴィーは1本の通信管を託されるが……。

「寝台鳩舎」はWebマンガサイト・ぽこぽこにて連載されていたもので、単行本には描き下ろしページも多く収録。帯には古屋兎丸からのコメントも寄せられた。一部書店では、単行本の購入者に鳩山描き下ろしデザインのしおりが進呈される。配布書店は太田出版の特設ページにて確認を。

古屋兎丸コメント

生ける通信兵器として訓練された彼ら。
傷つきながら飛ぶ姿に心の奥底が震えた。
鳩山さんの紡ぐ言葉、物語、少年たちは鳥肌が立つほど美しく、痛い。

(2016/11/18 14:35)

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