須和視点で描く映画「orange」に、古川慎「須和は答えを出したんじゃないか」

高野苺原作による劇場アニメ「映画『orange -未来-』」の公開記念舞台挨拶が、本日11月19日に東京・TOHOシネマズ 新宿にて行われた。

舞台挨拶には高宮菜穂役の花澤香菜、成瀬翔役の山下誠一郎、須和弘人役の古川慎、村坂あずさ役の高森奈津美、茅野貴子役の衣川里佳、萩田朔役の興津和幸が登壇した。高野描き下ろしの新作エピソードにテレビアニメ版の名シーンを加え、“物語のその後”を紡いでいく「orange -未来-」。花澤は「『orange』の原作が好きな方だと新しいエピソードが絶対に気になるんじゃないかなと思いますので、そこは楽しみにしてください」と映画鑑賞前の観客の期待を煽る。

テレビシリーズのアフレコから少し時間を明け、収録が行われたことについて山下は、「(テレビシリーズ終了後に)考えを整理する時間があり、自分の中で落ち着きとか納得ができたところで新しい方向から『orange』の物語を演じられたのが楽しかったです」と回想。古川は映画が須和の視点から語られる物語であることに触れ、「(テレビアニメ版の)オーディションの段階ではこういう映画をやるとはまったく思っておらず、やることになった際にはプレッシャーも感じましたがすごく光栄です」と語る。

その後はそれぞれが演じたキャラクターの話題に。花澤は菜穂について「変わっていくのがわかりやすい。アニメの最後のほうでは、自分で翔を引っ張っていくくらいの力強さを持つ素敵な子になっていましたね」と分析する。山下は「『翔はここまではしゃいでもいいのかな?』と思うところも、普段っぽくてOKになったり。そういう発見もあって、翔と一緒に上がっていった感じがあります」と、「orange」を通して成長できたことを実感している様子。古川は「(映画は)翔の大事さを自覚させられるというか、心の底から彼を救いたいと思わせてくれるような内容でした。好きなものを救うために何かを諦めなくちゃいけないとなったときのシチュエーションに、須和は答えを出したんじゃないか」と思いを吐露した。

映画『orange -未来-』」は、2週間限定で全国公開されている。

(c)高野苺・双葉社/orange製作委員会

(2016/11/19 22:48)

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