すべてを水に流す「大銀魂展」明日開幕!“担当がウッと思う”空知の仕事場再現も

空知英秋「銀魂」の展覧会「連載完結寸前 大銀魂展 ~ツケが回る前にケツを拭け~」が、明日12月23日から東京の秋葉原 UDX2階のアキバ・スクエアにて開催される。本日12月22日にはプレス向けの内覧会が開催された。

180点を超える原画や造作物を展示する「大銀魂展」では、まず来場者を万事屋のコスチュームに身を包んだマネキン3体が土下座のポーズでお出迎え。その後トイレをモチーフにしたオープニング映像の上映コーナーや、「銀魂」キャラのイラストパネルを使った「キャラの花道」ゾーンが登場。「キャラの花道」ゾーンを抜けるといよいよ原画展示のコーナーに。

「大銀魂展」では原画を額装しての通常の展示に加え、下半身を露出した近藤勲のパネルを使用した「近藤さんの半ケツ原画展示」、「マダオの踏める展示」、「将ちゃんのもっさりブリーフ原画展示」など、劇中の登場キャラクターの個性を生かした形で紹介。また「DRAGON BALL」の鳥山明や、「ONE PIECE」の尾田栄一郎ら、これまで「銀魂」でパロディされてきたマンガ家から届いた色紙とコメントを空知の“反省”コメントとともに飾るエリアも設けられている。

このほか劇中の下ネタ描写にまつわる原画を集めたエリアや、日替わりで1話まるごとの原画を公開するコーナーも。さらに展示終盤には空知と歴代担当編集者からのコメントをまとめたスポットや、「担当編集がウッと思うくらいに再現できてると思います」と現担当編集・真鍋廉氏お墨付きの、空知の仕事場を再現したエリアも用意されている。

なお内覧会後には「銀魂」初代担当編集の大西恒平氏と、実写映画「銀魂」で神楽役を演じる橋本環奈が登場しての囲み取材も実施。大西氏は「本来作家の空知英秋が来るべきなんですが、今日が原稿の締め切り日ということで戦っていますので、代わりに私が」と挨拶しながら、「連載当初は本当に人気がなく、アンケートも振るわないという状況が続いていたんです。そういうどん底からのスタートで、這い上がってこうやって展示されるまでになって。実写映画も制作されてと夢のような話です」と感慨深げに語る。また同展覧会のテーマについて「『銀魂』はこれまでにパロディや下品な下ネタなどいろいろなことをやってきていまして、そういうものを『水に流してもらえませんか』ということをテーマにやっています」と説明した。

また事前に会場を見て回ったという橋本は、「笑えるところもあれば、泣けるところもある。日替わり展示もあるのでこっそり来たいです。今言っちゃったから、こっそりじゃなくなっちゃいましたけど(笑)」とコメントする。また映画で演じる神楽については「似ていると言われることもあります」と笑いながら、「映画の鼻をほじるシーンでは、(福田雄一)監督から『指の第一関節以上は入れましょう』という教えがありました」と告白。これを受け大西氏は「本当に申し訳ないです」と謝罪した。

「大銀魂展」は2017年1月9日まで開催。12月23日から31日までの前期と、1月1日から9日までの後期で展示が入れ替えられる。

連載完結寸前 大銀魂展~ツケが回る前にケツを拭け~

会期:2016年12月23日(金・祝)~2017年1月9日(月・祝)
時間:10:00~19:30(20:00閉場)
会場:秋葉原 UDX 2F アキバ・スクエア

(c)空知英秋/集英社

(2016/12/22 22:22)

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