「ルパン」舞台挨拶、“石川五ェ門になった”浪川大輔「第1歩を歩けた」

モンキー・パンチ原作による劇場アニメ「LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門」と「LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標」の上映会が、本日1月16日に東京・新宿バルト9にて開催された。

上映前には石川五ェ門役の浪川大輔、小池健監督、浄園祐プロデューサーが登壇しての舞台挨拶を実施。若かりし頃の五ェ門をフィーチャーした「血煙の石川五ェ門」について浪川は、「皆さんが知っている『ルパン』はテレビスペシャルなどでやっている、明るく楽しい愉快な泥棒一味だと思うんですけど、今回は原作に近いハードボイルドな感じになっています。今の五ェ門がゴールとして、そこに至るまで、どのように覚醒したのかという部分を必死に演じさせていただきました」と説明する。

さらに浪川は12月に行われた「血煙の石川五ェ門」のトークイベントで、ルパン三世役の栗田貫一が「『血煙の石川五ェ門』は浪川大輔が石川五ェ門になった話」と発言したことに触れ、「これまで僕は『3代目石川五ェ門』と言われてきて、レジェンドたちのお芝居を物まねというか、イメージを損なわないよう、また皆さんの機嫌を損なわないように演じてきました。今回は若かりし五ェ門の話なので、(五ェ門と)一緒に第1歩を歩ける、背中を押してくれる作品でしたし、栗田さんの言葉は励みになりました」と回想する。浄園プロデューサーは「『次元大介の墓標』の舞台挨拶では、(次元役の)小林清志さんが、栗田さんに『栗ちゃんのルパンでいいんじゃないか』とおっしゃっていて。栗田さんが浪川さんに『石川五ェ門になった』と言ったように、ひとつずつバトンが繋がってきている。浪川さんは次に誰にバトンを渡すのか」とコメント。これを受け浪川は「もし銭形だったらすごい渡しづらいですよね。山寺(宏一)さんに『銭形っぽくなったね』って言えないです(笑)」とこぼし、笑いを誘った。

「次元大介の墓標」の話題になると、浪川は五ェ門が絵のみでの登場であったことについて「知らない間に収録も終わってたんですよ。最初の脚本では、五ェ門の出番もあったと聞いているんですが、僕の何がいけなかったんですかね?(笑)」と小池監督を追及。これに対し小池監督は「設定上、登場させるのが難しくて」と回答した。

最後に浪川は同作の見どころについて「50人斬りをするシーンがあるんですが、斬られる方も斬る方も全員声を収録しました。また、五ェ門がどうやって覚醒するのかという落とし所については非常に納得しています」とアピール。小池監督も「なんといっても五ェ門のアクションが見どころになってきますし、どん底に落ちた五ェ門がどのように這い上がってきて覚醒したのかという部分を丁寧に描いています」と続けた。

「LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門」は2月4日にロードショー。「LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標」と同じくPG-12指定のレイティングで上映される。

「LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門」

キャスト

ルパン三世:栗田貫一
次元大介:小林清志
石川五ェ門:浪川大輔
峰不二子:沢城みゆき
銭形警部:山寺宏一

スタッフ

原作:モンキー・パンチ
監督・演出:小池健
脚本:高橋悠也
音楽:ジェイムス下地
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
製作・著作:トムス・エンタテインメント

原作:モンキー・パンチ(c)TMS

(2017/1/16 22:02)

関連作品