映画ジョジョの現場に密着、三池崇史が荒木飛呂彦に「シンパシー覚える」

荒木飛呂彦原作による実写映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」の撮影が、東京・東宝スタジオで行われた。コミックナタリーでは撮影現場の様子をレポートする。

三池崇史監督が手がける本作は、「ジョジョの奇妙な冒険」第4部を実写化したもの。山崎賢人が主人公の東方仗助を演じ、その他出演者には神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、真剣佑、山田孝之、伊勢谷友介らが並ぶ。

山崎と空条承太郎役の伊勢谷が参加した同日は、スタジオ内に作られた東方家のセットで、山田演じる“アンジェロ”こと片桐安十郎がスタンドを使い仗助と承太郎を襲うシーンを撮影。山崎と伊勢谷はセッティング中に小声で動きのタイミングを相談するなど真剣な表情を見せるだけでなく、スタッフを交え談笑したり、上着で水蒸気を払う遊びに興じたりし、撮影を楽しんでいるようだった。

すでに発表されている独特な衣装で撮影に臨んだ山崎は「こんなにカッコいい衣装と頭でやれるのは『ジョジョ』しかない。この格好をすると気合が入る」と述懐。伊勢谷は「白の上下は恥ずかしい」と照れを見せながらも、特徴的な帽子について「どこから髪の毛なのかそこにも注目してほしい」と楽しげにコメントする。

撮影の合間に行われた囲み取材の中で山崎は「三池さんの演出を受け、日々1つひとつ作り上げている。素敵なセットの中で、キャストの方々と力をあわせて出せるだけの力を出し切っている」と進行中の撮影に対する思いを明かす。原作の大ファンだと言う伊勢谷は「僕が承太郎を意識しすぎてしまっているのに対し、山崎さんはオンタイムで読んでいなかったからか自由に仗助として動いているように見える。それがうらやましい」と山崎の演技への感想を述べた。

荒木に「シンパシーを覚える」と言う三池。その理由を聞かれると「愛と誠」を自身が実写化した梶原一騎の名前を上げ、「同じ匂いを感じる。影響を受けたというよりも、知らない内に刷り込まれているように見える」と答える。続けて「ズバリと確信を表現しつつも、読者に違和感をぶつけるために、意識的に改良しない部分を持っている」と自身が思う類似点を語っていく。

伊勢谷から「監督は(完成品が)見えています。だから、監督の言葉をそのまま実行していけばいい」と言われるなど、信頼を寄せられている様子の三池。実写化について三池は「クリエイティブなものは原作の中にある。『こう思う』という僕の思いは邪魔で不純。僕らは『ジョジョ』をリスペクトして、『ジョジョ』を作る」と意気込みを明かした。

「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」は、8月4日より全国ロードショー。

※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

(c)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (c)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

(2017/3/24 08:00)

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