映画「コナン」完成披露、山口勝平「傷ついたキッドを観て」と新たな一面アピール

青山剛昌原作による劇場アニメ「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」の完成披露舞台挨拶が、本日4月2日に東京・東京国際フォーラムにて開催され、江戸川コナン役の高山みなみ、毛利蘭役の山崎和佳奈、毛利小五郎役の小山力也、怪盗キッド役の山口勝平、レオン・ロー役の山崎育三郎、レイチェル・チェオング役の河北麻友子が登壇した。

劇場版シリーズでは初となる海外・シンガポールを舞台とした同作。イベントではシンガポールのPR映像がスクリーンに映し出された後、オープニング映像が投影された幕が振り落とされ、歓声の中、高山らキャスト陣と江戸川コナンが登場した。最初の挨拶で高山は「アーサー。僕の名前は、アーサー・ヒライだ!」と劇中でコナンが発するセリフを披露。山崎和佳奈は「ねえ。私たち付き合ってるんでしょ、新一?」と甘いセリフを口にし、会場からは思わず悲鳴にも似た声が漏れる。続く小山は「付き合ってる? そんなこと、お父さんが許しません!!」と一喝。山口は「中身を言い当ててくれよ、名探偵。殺人という名の謎めいた拳の中身をな」と決めゼリフを発し、会場からは黄色い歓声が上がった。

海外を舞台に展開される同作について、高山は「今回は字幕が多いです。異国情緒あふれる、今までにない『名探偵コナン』となっています」と説明し、「映像もきれい。(シンガポールに)行ったことないのに、行った気分になれる」と感想を述べた。晴れて新一とカップルとなり、予告映像でも幸せそうな表情を浮かべていた蘭について触れられると、山崎和佳奈は「幸せそうに見えちゃいますよね? でも映画には謎があって。なんでそんなに幸せそうにしてるんだろうと、深読みしながら観ていただければ」とアピール。また今回の映画にキーパーソンとして登場する、京極真と恋仲でもある鈴木園子の名前を挙げ、「乙女な園子を見守りつつ、蘭ちゃんも乙女だったりするので。そのへんも女子的には胸がキュンキュンするんじゃないかな」と期待を煽った。

2015年に公開された「業火の向日葵」以来、4年ぶりに劇場版に登場する怪盗キッド。山口は「今回はずっとコナンくんと行動をともにしていて、ナチュラルな感じのキッドが観られると思う」とコメントする。また「意外と今回(キッドは)追い込まれるので、傷ついたキッドを観て喜んでください……というと変な話なんですけど(笑)。今までに見たことないような一面も見られると思います」と語った。

コナンと敵対する重要なキャラクターである、レオン・ロー役を演じた山崎育三郎。高山と山口と共演したことについて「子供の頃から見ていたおふたりのキャラクターと、一対一でお芝居するシーンは震えるものがありました」と述べ、「ブースで1人でしゃべってはいたんですが、大きい劇場でお芝居するくらいのエネルギーで挑ませていただきました」と振り返った。レオンの秘書であるレイチェル役を演じた河北は、完成した映像を観た感想を求められると「とにかくすごくて。レオンが本当にすごい」と絶賛し、山崎育三郎を「ちょ、ちょっとやめてください」と動揺させた。劇中ではレイチェルが小五郎を誘惑するようなシーンも登場する。「ギャラいらないです!」という小山に対し、河北が「レイチェルはクールで感情を見せない役だったんですが、毛利さんとのシーンではちょっと女を出してみました」と色っぽく語ると、小山は「どうしましょ! シンガポールに行ってよかった!」と喜んだ。

またステージにはシンガポール政府観光局より副長官のチャン・チーペイ氏が登壇。「寛大にも事件の調査を引き受けてくれたこと、大変感謝申し上げます。どんな難解な事件も解決するあなたの素晴らしい実績からすれば、この事件は迅速に解決されると確信しています。シンガポールで事件に取り組む間でも、さまざまな場所で楽しむことをお忘れなく」といった、コナンへのウェルカムレターが読み上げられた。

劇場アニメ「名探偵コナン 紺青の拳」は4月12日に全国公開。

(c)2019 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

(2019/4/2 20:33)

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