日本初の劇場用長編カラーアニメ「白蛇伝」BD-BOX化、台本やパンフの復刻版同梱

日本初の劇場用長編カラーアニメーション「白蛇伝」のBlu-ray BOXが、10月9日に発売される。

1958年10月22日に劇場公開された「白蛇伝」は、中国に古くから伝わる民話をもとに、白蛇の化身である白娘(パイニャン)とその恋人・許仙(シュウセン)の愛を描いた作品。現在の東映アニメーションである東映動画が制作し、1958年度の芸術祭団体奨励賞、ブルーリボン特別賞、毎日映画コンクール特別賞を受賞したほか、第11回ベネチア国際児童映画祭で特別賞を獲得するなど国内外で評価された。構成美術に画家・登山家の岡部一彦と舞台美術家の橋本潔が起用され、藪下泰司が絵コンテを、原画を大工原章と森康二が手がけた。映画に登場するすべてのキャラクターを、俳優の森繁久彌と歌手の宮城まり子の2人が演じている。

このたびのBlu-ray BOXに収録されるのは、今年の「第72回カンヌ国際映画祭」でも上映されたデジタルリマスター版。35mmオリジナルネガを元素材に、現存するセル画などの関連資料を参照して、公開当時の映像を可能な限り再現した。さらに特典として制作時の台本や絵コンテ、ポスター、パンフレット、プレスシート、宣伝用のめんこなどの復刻版が同梱される。なお「白蛇伝」 は東京・ユジク阿佐ヶ谷にて、8月3日、5日、7日、9日に劇場上映が行われる。

(c)東映

(2019/6/13 00:00)