劇場版「青ブタ」初日舞台挨拶、東山奈央が作品の出来に「一片の悔いなし」

劇場アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」の初日舞台挨拶が、本日6月15日に東京・新宿バルト9にて開催され、梓川咲太役の石川界人、桜島麻衣役の瀬戸麻沙美、牧之原翔子役の水瀬いのり、双葉理央役の種崎敦美、古賀朋絵役の東山奈央が登壇した。

2018年に放送されたTVアニメの続きを描く本作では、牧之原翔子にスポットのあたる原作小説の第6巻、第7巻のエピソードが描かれる。完成披露では「終わってしまう寂しさと、観てもらえるうれしさで複雑な気持ち」だと話していた石川は、完成披露から約1カ月が経ち「観てほしいという気持ちがどんどん強くなりました」と集まったファンへ感謝を伝える。

「やっと語り合うことができる日が来ました」と、公開を待ち望んでいたという東山は「この映画にたどり着くためのTVアニメだったのかな」と自身の考えを述べ、「この映画で集大成が描かれて、『一片の悔いなし』っていうぐらいのすごいものが出来上がったんじゃないかと感じています」と作品の出来に太鼓判を押す。さらに「マスカラはウォータープルーフにしてあるので、いつでも泣ける準備は出来ています!」と話し、石川から「そんなに泣きます?(笑)」とつっこまれていた。

本作でスポットのあたる翔子役の水瀬は、台本をもらったときの感想を「いい意味での眼精疲労を伴ったというか……。『翔子』っていう文字がまぶたに襲いかかるというか……」と独特な言葉で表現。続けて「これは大変なことになりそうだな。アフレコがんばろう!」と不安とやる気が入り混じった感情だったと説明した。「青ブタ」ファンを自称し、「先行上映会にも行きたいと思っていた」と話す種崎は、「きっともっと入れたいシーンあるんだろうなあ、翔子さん、咲太さん、麻衣さんの物語を作るにあたりこうなったのだなあ」と台本を見た印象を身振りも交え熱く語る。さらに「スタッフさんたちに信頼しかないので、よいものが出来上がるでしょう」とアフレコを前に絶大な信頼を置いていたことを熱弁すると、会場から大きな拍手が起きた。

ネタバレを避けながら本作の注目ポイントを話す場面では、瀬戸が勢いよく手を挙げ「麻衣さんの“せんたく”」と発言。観客、キャストが「洗濯」の漢字を思い浮かべ一瞬の沈黙が訪れると、瀬戸がすかさず「洗うほうじゃないですよ!」と「選択」であることをフォローし笑いが起きる。何故かキャラクター名と漢字二文字で注目ポイントを話す流れになると、東山が「朋絵の登場」、種崎が「理央の感情」と見どころを的確に表現。瀬戸も「見切り発車で始めた二文字の言葉ですが、2人の選んだ言葉がぴったりすぎて! ぜひみなさん忘れずに憶えていてください」と観客へ伝えた。

さらにイベントでは「思春期だった当時の自分に何か10秒で伝えるなら?」という質問がキャスト陣に投げかけられる。石川は「10秒もいらない」と切り出し、「がんばって友達を作ろうとしなくていいんだよ」と優しいエールを贈る。続く水瀬は声優雑誌に載ることを伝えたいと話し、思春期の自分が愛読していたという雑誌の名前を出す。水瀬は「サイン入りポラとかに応募していた」と12歳の頃のエピソードを披露し、「自分が載る日が来るとは思ってもみなかった」と笑顔を見せた。

最後の挨拶で石川は「いっぱい言いたいことがあるんですけれども、集中して観ていただければ絶対に感動できますし、絶対に泣けますし、絶対に心に残る作品になると確信しています」と自信を見せる。続けて「各ヒロイン勢の活躍がなければこの物語は成立しない。そういう作品になっています」とアピール。挨拶が終わるとヒロインたちを演じたキャストに石川がコメントを求め、水瀬から「花マルですね」と称賛が贈られイベントが締めくくられた。

劇場アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」

公開中

スタッフ

原作:鴨志田一(電撃文庫刊 「『青春ブタ野郎』シリーズ」)
原作イラスト:溝口ケージ
監督:増井壮一
脚本:横谷昌宏
キャラクターデザイン:田村里美
音楽:fox capture plan
制作:CloverWorks
製作:青ブタ Project

キャスト

梓川咲太:石川界人
桜島麻衣:瀬戸麻沙美
牧之原翔子:水瀬いのり
古賀朋絵:東山奈央
双葉理央:種崎敦美
豊浜のどか:内田真礼
梓川花楓:久保ユリカ

※種崎敦美の崎は立つ崎が正式表記。

(c)2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project

(2019/6/15 18:55)