尼子騒兵衛の「落第忍者乱太郎」が65巻で完結、33年の連載に幕

尼子騒兵衛「落第忍者乱太郎」が、11月30日に発売される単行本65巻をもって完結することが明らかになった。

「落第忍者乱太郎」は、一流の忍者を目指して忍術学園に入学した忍者のたまごたちが巻き起こすドタバタ劇。64巻までの単行本累計発行部数が930万部を突破する人気作だ。1993年にNHKで「忍たま乱太郎」としてアニメ放送がスタートしたほか、実写映画化やミュージカル化など多くのメディアミックスを果たしている。

「落第忍者乱太郎」は朝日小学生新聞にて1986年より4~6月、10~12月に季節限定で毎日連載されてきたが、今年1月に尼子が脳梗塞を発症。4月にスタート予定だったパート64の連載を延期してリハビリに励んでいたが、「毎日の連載は難しい」との尼子の判断を尊重して連載終了が決まった。朝日小学生新聞での連載は、本日10月1日から12月末まで掲載する「傑作選」をもって、33年の連載に幕を閉じる。なお尼子は順調に回復しており、2020年4月から月1回のペースでの新連載を準備中だ。

最終65巻は通常版に加え、32ページの小冊子が付いた特装版も用意。小冊子にはアニメ「忍たま乱太郎」より乱太郎役の高山みなみ、きり丸役の田中真弓、しんべヱ役の一龍斎貞友による鼎談が10ページ以上のボリュームで掲載され、舞台裏のエピソードがたっぷりと披露される。さらに声優たちから尼子へのメッセージ、2011年刊行の公式キャラクターブック以降に登場した主なキャラクターの紹介、今年の正月に朝日小学生新聞に掲載された尼子作「推理くいず」なども収められる。このほか朝日小学生新聞と朝日新聞出版では、連載終了と65巻刊行に合わせ、「乱太郎イラストコンテスト」を開催。作品に登場するキャラクターを描いて応募し、優秀作品に選ばれた65名にオリジナルの賞品をプレゼントする。詳細は公式サイトにて確認を。

(2019/10/1 08:00)

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