映画ドラえもん、主題歌はMr.Children!桜井和寿「運命の再会ができた」

藤子・F・不二雄原作による「映画ドラえもん のび太の新恐竜」の主題歌が、Mr.Childrenによる書き下ろし楽曲「Birthday」に決定した。

「ドラえもん」の誕生50周年、映画40作目という節目に併せ、制作陣がかねてより念願であったというMr.Childrenへの熱烈なアプローチによって実現したという今回のタッグ。40作目となる「映画ドラえもん」では「さらなる未来へ向けた『進化』」をテーマとしており、その思いを受けMr.Childrenがオファーを快諾した。

Mr.Children・桜井和寿は、「ドラえもん50周年、そして僕も50歳となる年に、運命の再会ができた事に心から感謝です。のび太にとってのドラえもんのように、『ドラえもんという存在が、ストーリーが、プロジェクトそのもの』が、弱く情けない自分に寄り添ってくれているのだと、改めて噛み締めながら、音楽でドラえもんに携わらせてもらいました」とコメントを寄せた。なお「Birthday」を使用した30秒の新たな特報と、ポスタービジュアルも併せて解禁されており、11月23日の「ドラえもん」レギュラー放送では90秒の予告映像もお披露目される。

「映画ドラえもん」シリーズの40作目となる「のび太の新恐竜」は、2018年に公開された「映画ドラえもん のび太の宝島」と同じく今井一暁が監督を、川村元気が脚本を担当。のび太が双子の恐竜キューとミューに出会ったことから始まる物語で、シリーズ1作目「映画ドラえもん のび太の恐竜」とは異なる、まったく新しいオリジナルストーリーが展開される。映画は2020年3月6日に全国東宝系にてロードショー。

桜井和寿(Mr.Children)コメント

ハッキリと覚えている。
小学4年生の時、両親が僕にドラえもんを買ってきてくれた。
家に帰り、自分の部屋のベットに寝転ぶと、頭上にある小さな棚に1巻から5巻がきれいに並んで置かれていた。
そしてそれを僕は複雑な思いで受け取った。
なぜなら、当時僕は勉強を全くしない子供だった。宿題なんかした事がない。漢字も書けなければ、読書もした事がなかった。当然、通知表に刻まれる数字は体育以外は1と2で埋まった。
それを見兼ねた両親はきっと「しっかり勉強しなさい」そう言いたかっただろう。
でも、そう言ったところで、素直に勉強するはずがない事をわかっていて、「宿題しなさい」でも、「読書しなさい」でもなく、「まずはここから始めましょうね。はい、ドラえもん」そんな気持ちで買ってきたのだろう。
そして、その複雑な親の心情を子供ながらにキャッチした僕は、逃げ場をなくした気持ちになって、しばらく読みも開きもせず、並んだ背表紙の1から5の数字を眺めていた。
警戒心の強い猫にオモチャを与えた時のそれのように、僕は3日後くらいにドラえもんを恐る恐る開き、その後、
我を忘れ夢中で読みふけった。
僕にとってはじめての読書。はじめて好きになった本。はじめて感動で泣いた本。
それ以来、背表紙の数字は増えていき、棚に入りきらないくらいのドラえもんが並んだ。中2の夏に音楽と出会うまで。

本当はその後も、僕の人格形成に関わるドラえもんとのエピソードがあるのですが、長くなるのでこの辺でやめておきます。
ドラえもん50周年、そして僕も50歳となる年に、運命の再会ができた事に心から感謝です。
のび太にとってのドラえもんのように、「ドラえもんという存在が、ストーリーが、プロジェクトそのもの」が、弱く情けない自分に寄り添ってくれているのだと、改めて噛み締めながら、音楽でドラえもんに携わらせてもらいました。

絶対観てくださいね。
聴いてくださいね。

桜井和寿 Mr.Children

「映画ドラえもん のび太の新恐竜」

2020年3月6日全国公開

スタッフ

原作:藤子・F・不二雄
監督:今井一暁
脚本:川村元気

キャスト

ドラえもん:水田わさび
のび太:大原めぐみ
しずか:かかずゆみ
ジャイアン:木村昴
スネ夫:関智一

(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020

(2019/11/19 04:00)

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