映画「妖怪学園Y」に日野晃博「妖怪ウォッチ1作目くらいのインパクト」と宣言

アニメ「妖怪ウォッチ」シリーズの新作「映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか」の完成披露舞台挨拶が、本日12月1日に東京・よみうりホールにて行われた。

映画「妖怪ウォッチ」シリーズ第6弾となる本作は、トップクラスの能力を有するものだけがスカウトされ、入学を許される超エリート校・Y学園を舞台にしており、猫耳のような赤髪を持つ寺刃(ジバ)ジンペイが、個性豊かな仲間とともに学園の不可思議な謎に挑む。舞台挨拶ではまず、映画の完成を記念してお祝いに駆けつけたというジバニャンが壇上に登場。ジバニャンは1000人以上の観客で埋め尽くされた劇場を観て「いい景色ニャンねー。今日は日本で一番最初の試写会ニャン。だから、特別にタダで映画を観せちゃうニャンよー! 俺っち太っ腹、いや猫っ腹ニャン!」と挨拶する。

MCから映画の見どころを説明するように促されたジバニャンは、「雪と氷を操る力を持つ俺っちが、アニャと雪だるまと一緒に秘密を解き明かすお話ニャン。『ありの~ままニョ~』」と別映画を思わせるあらすじを述べて歌い始めると、「違う違う」と慌ててMCが訂正。するとジバニャンは「ああそうだったニャン。俺っちがピエロの格好をして、緊張すると笑いが止まらなくなって、悪のカリスマへと堕ちていく悲しいお話だニャン」とまた別映画を彷彿とさせるあらすじを語ると、再度MCが「違う違う。その映画R15指定だから。今日はちっちゃいお友達がいっぱいいるから、みんなわかんないと思うよ」と突っ込んだ。

その後「俺っちの大事な友達が遊びに来てるニャン」とのジバニャンからの紹介で、製作総指揮・原案・脚本の日野晃博が呼び込まれる。日野は「今回の映画は『妖怪ウォッチ』というタイトルではなくて、ここがすごくポイントなんです。ポスターや予告ではまだこの映画のことがまったく伝わっていないんじゃないかと思います。この映画はいい意味で期待を裏切って、予想を遥かに超えた内容になっていますよ。映画『妖怪ウォッチ』の1作目と同じくらい大きなインパクトを皆さんに与えられるはずです」と煽る。さらに日野は「映画の続きが公開2週間後からテレビで始まるというすごい企画となっております。『妖怪学園』は『妖怪ウォッチ』を引き継ぐシリーズとして皆さんに気に入ってもらえると思いますので、ぜひ注目してもらえれば」と、12月27日にスタートするTVアニメ「妖怪学園Y ~Nとの遭遇~」をアピールした。

続いて本作のテーマ曲「メテオ」を歌唱するピンク・レディーの未唯mieと増田惠子が、サプライズで登場。ピンク・レディーの2人が「なんでピンク・レディーにオファーが?」と日野に質問すると、日野は「ピンク・レディーと言えば、僕もジャストの世代で超アイドルでレジェンドみたいな存在なんです。オファーなんてとんでもないと思っていたんですが、今回の曲を作ったナユタン星人というアーティストが『自分の音楽のルーツには歌謡曲があって、映画の曲をやるならピンク・レディーさんでいきたい』と言っていて。最初はジョークかなと思ったんですけど、一切ほかのアーティストの名前は出てきませんでした」と説明する。

未唯mieは楽曲について、デモテープを聞いた際「ロック寄りすぎるかも」という印象を持ったことを明かし、「そのことをお伝えしたら、あっさりと『方向転換してアレンジも考え直します!』と言っていただいて、どんどんピンク・レディーらしい楽曲に仕上がっていきました」と回想。増田は「全部の部分がサビみたいで、ピンク・レディーらしい楽曲だと思います。ただ耳で聴くよりも実際に歌うのが難しくて、これまでの楽曲の中で一番難解かもと感じるくらいでした。未唯mieとのレコーディングも久しぶりで、(15年ぶりの新曲ということもあり)『最後のレコーディングになるかもしれないから(笑)』と、心を1つにして臨みました」とレコーディングを振り返った。

なお映画には未唯mieが手がけた絵本「モコちゃん」のキャラクターが登場することや、増田が声優として参加していることも明らかに。未唯mieは「『モコちゃん』は異星人が主人公なんです。『妖怪学園』に登場するのも異星人的なキャラクターと聞いて、『私も異星人が出てくる本を描いていますよ』と言ったら、『参加しますか?』と言っていただいて」と登場の経緯を解説。一方増田は「映画に声優として出演してみたい」と自らリクエストしたと語り、「(ここでは)誰役とは言わないですが、皆さん観たらすぐに分かると思います」と述べた。

「映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか」は12月13日に全国公開される。

(c)LEVEL-5/映画『妖怪ウォッチ』プロジェクト 2019 (c)LEVEL-5 Inc.

(2019/12/1 19:01)