大英博物館で開催された国外最大規模のマンガ展、日本語版の公式図録が発売

イギリス・ロンドンの大英博物館にて行われた、日本のマンガをテーマにした展覧会「The Citi exhibition Manga」の日本語版公式図録「マンガ! 大英博物館マンガ展図録」が、本日10月20日に三省堂より発売された。

国外でのマンガの展覧会としては史上最大規模で、2019年に開催された「The Citi exhibition Manga」。大英博物館内にあるセインズベリー・エキシビションズ・ギャラリーを会場として使用し、約50名の作家、約70タイトルから総計約240点の原画および複製原画、描き下ろし作品などが6つのゾーンに分けて展示された。

図録にはちばてつや、星野之宣、中村光、こうの史代、ヤマザキマリ、竹宮惠子、井上雄彦、赤塚りえ子ら、マンガ家や芸術家に加え、マンガ編集者、出版社の代表、翻訳者、コミックマーケット主催者ら、マンガに関わるさまざまな人々へのインタビューを掲載しており、インタビューを通じ創作やヒットの秘密に迫っていく。さらに「ゴールデンカムイ」「不思議の国のアリス」「ギガタウン 漫符図譜」「かくかくしかじか」「ウナギイヌの最期」「柳の木」「あした天気になあれ」「SLAM DUNK」「リアル」「聖☆おにいさん」「オリンピア・キュクロス」「商社の赤い花」など、多数のタイトルの図版を掲載している。また「マンガの神様」「少女マンガとは何か」「戦後日本におけるマンガとスポーツ」「ソフト革命としての『キャプテン翼』」「マンガと音楽」など、美術や歴史の観点からマンガを考察した記事も多数収められた。

(2020/10/20 11:46)

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